かぜつち模様染工舎 展
かぜつち模様染工舎 展
5 月 1 日 (金) - 5 月 24 日 (日)
於 橡 人
' 菌を生かし生かされ 菌と棲む暮らしの営みに 染色 という行為が地続きにある '
南馬さんの工房は僕の地元に程近い 綺麗な川が流れる温泉地の町外れに位置し
家の口にかぶる芭蕉がやけに南国ムードを漂わせる
南馬さんに会うのは4.5年ぶりで 其々に濃密な時間が流れていたことに違いない
京都で修行を積んだ彼は 伊豆に居と工房を構え 奥さんと二子 家族四人で暮らしを営み 染色をしている
彼の染色は 蒅(すくも)を堅木の灰汁だけで建てた
伝統的な藍建てによる' 正藍染 ' という
昔ながらの伝統技法を基本とする
その日の菌の具合で 一日の流れを決めるという
藍建てには 時間と労力を要し 菌とうまく共存することが求められる
幾度となく染め重ね 薄い藍の層を形成することで色落ちを遅め 深く複雑な色味を演出している
藍液を撹拌する音だけが鳴る静寂な工房は そこだけ時空を超えた古の時間が流れているようだった
型染めを得意とする彼の紋様には 歴史に於ける秩序と精神性が宿る